次の瞬間だった。 急に、何かに、誰かに。 名前を呼ばれたような気がした。 あたしは車椅子を止め、ゆっくりと上を見る。 太陽が、あたしの真上にあった。 太陽は…真上からあたしを見ていた。 急に恐くなった。 体の震えが止まらなくなった。 「…はぁ…は…っう…」 激しくなる動機。 一気に全身に鳥肌がたったのが分かる。 そのくらい、分からない感情に怯えた。