あたしに生きて良い場所などない。 もう、ないことは分かっている。 そしてこれからもないことを知っている。 気づいてしまったら、もうそれを無視することはできない。 向かうのは屋上。 あたしは1つ、しっかりとした気持ちを抱えていた。 チーンという機械音と共に扉が開く。 何とかエレベーターから抜け出し屋外へ。 自動ドアで良かったと、心からそう思った。