「バカ…アンタ…本当に、バカ…ッ」 ボロボロと大泣きするお母さんの顔が、あたしの視界に現れる。 お母さんを見た瞬間、あたしの頬にも涙が伝った。 ごめんなさい。 ごめんなさい。 もう…生きていたくないんです。 こんなこと、言えるわけがなかった。 口か裂けても、言えなかった。 当たり前だ。 こんな目を腫らしてまで泣いてくれている人の前で、そんな残酷なことが言えるわけがない。 こんな世界が大嫌い。 こんな人間が大嫌い。 こんな自分が…大嫌い。 何もかも、嫌い。 全て消えてしまえばいいのに。