そんな敏史を抱きしめる。


「…その言葉、ぶつけてこいよ」


「…えっ?」


「本気な女に誤解されて終わりなんてもったいねぇよ。

好きなら好きって言ってこい。そんで、これまでの浮気の事謝って、もう浮気しないって誓え」


なっ、とオレは敏史に微笑む。


「空先輩〜〜っ」


そう言ってオレの胸でわんわん泣く敏史。


高一の男が高ニの男の胸で普通泣くかってんだよ。


はー、とため息をつきながらも、口が緩んでしまった。


「でもっ…オレ、朱音に許してもらえるか…」


そう敏史が言ったところで


「あっ、多分大丈夫だと思います…!」


ずっと黙ってたつくしちゃんが口を開いた。