真っすぐ整った顔立ちの空先輩を見ていたはずなのに、涙でにじんで視界がぼやける。 すると空先輩がふっと笑ったようで見えて… 「なんか、じゃない。つくしちゃんだから交換したいんだ」 その真っすぐで綺麗な瞳から目を逸らすことが出来なくて。 「だから…ほら、泣かないの」 そう言って涙を拭ってくれた空先輩にきゅんと心が跳ねる。 なに、この感じ… 「ほら、携帯出して」 「は、はいっ」 よくわからないけど、 空先輩の笑顔には心がぽかぽかして。 ずっと見ていたいと思った。