だから…その… そうモゴモゴ言う敏史にあきは言った。 「それで女子の意見を聞こうって訳だな?」 「そう、そうなんスよ!」 「じゃあなんでネックレスをソイツにあげてんだよ」 「え…」 「あげる相手間違ってんだろーが」 あきの言葉にパァッと輝いた顔は、次のあきの言葉にまた曇りを見せた。 「それは…付き合わせたお礼っつーか」 髪の金色と、耳から除く銀色からは想像できないほど かなり小さく縮こまっている敏史。 そんな敏史にオレは聞く。 「じゃあその女子に手ぇ出してないんだな?」