「………惚れ…?」


オレがマヌケな声を出すと、あきは言った。


「だってお前の口から女の話出るの初めてだし。それに、気持ち悪ぃこと連発してっから」


はー、とあきはため息をつき視線を校庭へと戻す。


そしてあれ、今日は一人だ。なんてあきが呟いた。


オレはなぜか体が固まってしまい、呆然と立ち尽くしていた。


一一一つくしに惚れたの?


あきに言われた言葉が頭の中でぐるぐるしてる。


…女に興味なんてさらさらないオレが?



「うわぁっ!!」