部屋に戻ろうと履いているローファーでカツカツ音を立てながら歩いていると 「ねぇ、」 声をかけられた。 どこかの高校の制服に身をまとった男子。 「よかったら合コンしない? あっ、変な意味じゃなくてさ、一人足りなくて困ってるんだよ」 お願い、とでも言うようにパチンと私の前で両手を合わす男子。 そんなこと言われても 「私、今合コン中で…」 まさにその合コン中なんだよね。 「だから悪いんですけど…」 「え、じゃあ彼氏とかいないんだ!?」