「ふぇっ!?」


予想してなかった言葉につい変な声が出てしまった。


そんな私に、はははと笑う空。


「な、なによぉ…」


『ははっ、ごめんごめん』


からかわれてる…、なんて思って少し頬を膨らます私。


すると、空はこほんと咳ばらいをしてから言葉を続けた。


『敏史のことちゃんと聞いてなかったから』


「え?」


『今敏史といるんだけど、浮気されるような心あたりがないみたいでさ』


トス…とトイレのドアに寄り掛かる私。


『朱音、なんか言ってなかった?』