よいしょ、とオレの隣に座った敏史を横目で見る。 「敏史…浮気したんだって?」 オレが言うと、は?とマヌケな顔をした。 「敏史、お前もう浮気しないって言ったよな?」 「あぁ」 「で、なんで浮気してんだよ」 「えっ、ちょっと待って下さいよ!」 オレの言葉に慌て出す敏史。 「オレ、浮気なんてしてないし!」 「したっつってんだよ、お前の彼女が」 今度はギロリとあきが敏史を睨んだ。 「あ、いや…ちょっと待って下さいよ、二人とも。マジでオレ心あたりがなくて…」