「おい、つくしの腕外れんぞ」 上から聞こえてきたその声の主を見ると、ちゃんと執事服を着たお兄ちゃんが立っていた。 「あっ!ごめん。大丈夫?」 ぱっと離された手。 「大丈夫です」 なんて笑顔を作って見たけれど、やっぱり少しジンジンしてる。 「ったく、何で喜んでたんだか知らねぇけどさ」 なんてため息混じりに言ったお兄ちゃんは、雪音先輩の前の席に座った。 「あの…」 「ん?」 雪音先輩の言葉に耳を傾けるお兄ちゃん。 「執事服…着れたんだね」 「あぁー、メイドなんて着たかねぇよ」