「負けないよ」 にこっと微笑んで、走り出す。 あとは図書室な鍵を開けるだけ。 図書室の前まで来て、はぁっと少し息を切らせながら立ち止まる。 「「「きゃーっ!」」」 それと同時に響く声。 まさか…!? 急いで、鍵穴に鍵を差し込む。 焦っていてなかなか回らない鍵に、イライラする。 ガチャン 開いた! 鍵穴から鍵を抜き出し、ガラッと図書室のドアを開けた。 ピカッと光っている照明が眩しい。 目当ての人物を見付けて、オレは叫ぶように言った。 「つくしちゃん!!」