えっ、と顔を上げ、こちらを向く知美。 「そ…ら」 「ねぇ、間宮さんはどこ?」 青ざめる知美なんてお構いなしに、オレは知美に詰め寄る。 「あの…今のは違うの。私はねっただ」 「聞いてる?」 知美の焦る声を遮って一段と低い声で言う。 「間宮さんはどこかって聞いてんの」 すると、知美は震えながら小さい声でこう言った。 「ほ…保健室…っ」 保健室まで走って行き、 「間宮さんっ!」 バンッとドアを開く。 「きゃぁっ!」 「いっ、てぇー」