はぁ、とため息をつくその女子。 つーかその声、聞き覚えがある。 …誰だっけ。 「拓馬だって、空があのバカのことが好きなのが気に食わないだろうから、声を掛けたらやっぱりOKで 全部任せるって拓馬が言うから、あんな紙切れまで用意したのに!」 握っている紙切れを見る。 まさか…? 「だから空の時間稼ぎにもなって私たちや拓馬はいい思いができるし、 あんた達だって雪音をこらしめられるチャンスで みんなみんないいチャンスだったのに!」 なのに無駄にして! なんて言う聞き覚えのある声。