その拓馬の声がさっきとは打って変わって低かったから、言葉を失った。
だけど
「…好きだよ」
「え?」
「つくしちゃんに惚れてんだよ」
自分の気持ちに嘘はつけない。
真っすぐ拓馬の目を見て言うと、拓馬ははーとため息をついて、横にある壁に寄り掛かった。
「オレもつくしに惚れてるんですよ」
真っすぐ睨んでいる目付きで言う拓馬。
「だから」
そう言いながらまたオレに向き直って
「勝負しましょう」
微笑みながら言う拓馬だが、目は笑っていない。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…