「お姉ちゃんが危ないんだよっ!」
涙で瞳をキラキラさせながら叫ぶように言った朱音ちゃんに
チッとあきは舌打ちをして、走って行った。
「…ぅう〜っ」
あきが行った後、泣き崩れてしまった朱音ちゃん。
「お姉ちゃん…っ」
そんな朱音ちゃんの頭を撫でて優しく言う。
「大丈夫。あきがなんとかしてくれるよ」
すると朱音ちゃんがゆっくり頷いた。
そして立ち上がって歩き始めけど、まだきちんと歩けてなくて。
「教室まで送ってあげるよ」
心配だし、ね。
そう言ってにこっと微笑むと、朱音ちゃんも微笑んでくれた。
「つくしの気持ちわかる気がする…」


