そんな拓馬の微笑みに、積み上げた冷静がガラガラと崩れだす。 つくしちゃんの横を素通りした時、無理にでもつくしちゃんを連れて行きたかったけど 頑張って自分を落ち着かせた。 つーかそもそも、つくしちゃんが拓馬のことを好きかもしれない訳だし。 …割って入る訳にもいかない。 売店について、適当に飲み物を買う。 「空〜」 甘い声を出しながら近付いてくる知美。 「今日はケーキ屋さん行ける?」 知美もしつこいな、とか思ってしまう自分に苛立ってしまう。 「ごめんね」