いつもは出さない低い声に、オレまでもが一瞬その場から動けなくなって。 けれど、オレも窓の外を見て『華奢なお姫様』を見つめる。 ふわふわとなびくセミロングの髪。 隣にいる友達と笑いあう姿。 あー、確かにあれはかわいいかも。 「手ぇ出したりなんかしたら、許さねぇから」 なんて達者な言葉を言い残して、あきはオレのところにきた。 「ったく、ドイツもコイツも…行くぞ、空」 いつもとキャラが違うあきに少し驚きを感じながら、オレはあきと一緒に歩き始める。 「…何、あれがお前の好きな奴?」