昼休みになると、あきは姿を消した。どうせ図書室だろう。 オレはさっき買った紙パックのジュースをちゅーと飲む。 …何をしようかな。 と、考えていたら、いきなり前の席に誰かが座った。 ぱっと前を向くとにこっと笑った知美がいた。 「ねー、やっぱり今日ケーキ屋行かない?」 「行かないよ」 にこっと笑って答える。こんな会話は毎日のことだ。 「えー行こうよ」 この言葉も毎日聞いている。