そうだった。

毎年フォークダンスを踊るというのがうちの学校の恒例行事である。


「でも、私が踊りたいのは…」


空先輩だから一一…!


「あんた達となんか踊らないから」


ギュッと手を握った瞬間に横から聞こえてきた声。


「朱音っ!」


朱音、さすがだよ〜。


「つくしとあんた達が一緒に踊る訳ないでしょー?

ほら、わかったらとっとと自分の仕事に戻る!」


そう言って、私の周りにいた男子達を追い返してくれる朱音。


朱音には助けてもらってばかりだ。