カミレツの彼



「よし、皆で香澄と一緒にカラオケ行こう!」



「「賛成ー!!」」



いやいや、ちょっと待って。



私は何も言ってないのだけど、



ていうか、今日無理!



「盛り上がってるけど、私は行けないよ?」



私が一言、小さな声で言うと。



「「「えー! 何でー??」」」



皆、声をそろえて言う。



何でって、そんなの



「賢斗と約束があるから」



「「・・・・」」