カミレツの彼



「賢斗も賢斗よ!



何が僕なんかよ、自信持ちなさいよ!!」



「自信?」



小さな声で賢斗がつぶやく。



「言ったでしょ、好きって!



 私が好きって言ったら、好きなの!!」



っていうか、勢いのあまり



かなり恥ずかしいこといってるな。



でも、直接言って欲しいんでしょ。



賢斗が不安になるなら、いつでも言ってあげる。



「香澄ちゃん、こいつに本気だったの?」



あの3人組の1人が聞いてくる。



「今の聞いて、わかんないわけ?」



私が思いきり睨むと、目を逸らした。