カミレツの彼



「勝手な妄想しないで!」



「「は、でも・・・」」



皆、私に注目して様子を窺う。



「好きなのよ!」



おそらく、その声は廊下にまで聞こえていただろう。



「入学したとき一目惚れして、1年片思いして



やっと告白して付き合うことになったの!」




私の発言に驚いている、もちろんそうだ。



このことは初めて言った、1年間片思いしてたこと。




「なのに、あんたみたいなやつに、



幸せ奪われたくない!!」



私は、賢斗に目を向ける。



賢斗は驚いているのか、目を見開いている。



「それに・・・」