カミレツの彼



そして、中庭に到着。



「香澄ちゃん・・・」



「ん、何?」



窺うように声をかけてきた賢斗にこたえる。



「僕さ、香澄ちゃんのこと好きだよ」



「!!!!!!」



い、いきなり何を言い出すか!



照れるではないか!!


おそらく、私の顔は真っ赤だっただろうが



それでも不安そうな表情で言葉を続ける。