black-and-white

たぶん、いま記憶を消しているんだろう。




「…冷静なやつ」



「え?」




彼方君が何か言ったみたいだが、聞こえなかった。




「終わった」



「…ありがと」




冬真君はわたしのほうに歩いてきて頭にポンと手をのせて彼方君に話しかけた。




「彼方。人間界に戻れるか?」



「さあ?でもさっきの様子だと戻るのは難しいよ」



「……」



「誰かさんが割っちゃうから」




あの鏡、割れちゃったんだ。




わたしたちの部屋どうなってるのかな?



他の人が見つけて大騒ぎになってなきゃ良いけど…。



「じゃあ、教室の鏡…。くそっ。授業中か……」