black-and-white

目を見開いている澪のワイシャツに赤い染みが少しついているのが見えた。



暗くてよくわからないけど月明かりで一瞬見えた、赤い染み。



雲が晴れて月が現れた。



やっぱり、ある。



赤い染みが。



黒ずんでる…。



まさか、血?




「…要?」



わたしがいきなり黙ったので不思議に思ったのだろう。



顔を覗き込んできた。




「澪。その染み、血?」



「え…?」




染みがついている澪のワイシャツを指さして、問う。




「…っ…これは……」




ワイシャツの染みに澪は焦る。