black-and-white

*─秦side







一通り、要の記憶は消さないって事で話が終わった。




「えーっと、高橋 要、高橋 要……あった」




理事長があさっていたのは生徒の個人情報。



要はとりあえず自主勉強をしに寮に帰った。



吸血鬼は人の記憶を消すことが出来る。



だが、上書きや書き換える事は出来ない。



傷を直すこと、眠らせることも出来るのだ。



でも、こんな能力あったって意味なんか無いんだ。




「……母子家庭なのか……」




生徒の個人情報を見ている理事長がボソッと呟く。



今この椅子に座っている理事長は本物じゃない。