「あの、ここどこ?」



「人間界の理事長のプライベートスペース」



「え……」




人間界ということはもう異空間から移動した後なのだろう。



でも理事長のプライベートスペースって……?



一般の生徒は立ち入り禁止のはず。



そこに入れる冬真君ってただ者じゃない…。



バンッ




ビクッ




り、理事長…。




「冬真君ー!」



「理事長、すみません。いきなりお邪魔して」



「いやいや、大丈夫だよ」




理事長がこちらを向いたと同時にわたしはお辞儀をした。