black-and-white

「大丈夫だから…」




大丈夫と言われても不安で仕方がない。



グイッと冬真君の方へ体を寄せられ、冬真君の腕が肩に回される。



抵抗してもビクともしない冬真君の腕。



あっという間に鏡はわたしの目の前まで来ていた。




「…や…!!」




叫ぶこともできぬまま、鏡に飲み込まれた。



わたしはそのまま気を失った。









***









暗い闇から解放され、目が覚めたときに最初に見えたのは白い天井だった。



体を起こしても、周りを見渡せばどこも白。



窓が無い部屋だった。



窓がない部屋…不気味。



なぜかわかんないけど、鳥肌がたつ。




カタ…




「…!」