black-and-white

*─要side








わたしと澪は寮までの道のりを無言で歩いていた。



冬真君が、吸血鬼…?



そもそも、吸血鬼ってなに…?



さっきからいろいろ疑問が浮かんで頭がいっぱいだ。



澪も話しかけていたかも知れないが、そんなの頭に入って来なかった。




「…め…かな…!……要!」



「あ、…なに?」



「お前、混乱し過ぎだろ…」



「するなっていうほうが無理だよ!」




わたしは夜にも関わらず叫んだ。



そしたら澪が




「バカッ!みんな寝てんだぞ?」




と言ってきた。