black-and-white

そんな彼は世界的有名な芸能人だ。



要は気づいたのだろうか。




「あぁ、そうだな…」



「彼女…名前、なんだっけ?」



「…高橋、要」



「そうそう要ちゃん。物凄く驚いていたよね。吸血鬼だっていうのにも驚いていたのに、君が“正吸の楯”だと知ったら驚くかな」



「…さあ」



「相変わらず無口だなー…」



「神納さんが、うるさいんです」



「相変わらず毒舌」




ケラケラ笑う神納さんを放って置いて教室にいるみんなに声をかける。




「彼女のことは、俺に任せてみんなは“正吸”のために最善を尽くして」