これからわたしと真緒ちゃんは図書室で勉強。




猩紅学園は中学から大学までのエスカレーター式。



有名な進学校。



3年は受験という受験はしないが、ちょっとした試験があるし、成績が落ちたら浪人。



だから勉強は欠かせないんだ。






そんな学校のわたしのクラスに少し変わった人がいる。




冬真 秦(とうま しん)。


少しみんなと雰囲気が違う人。
いつも寝ていたりボーッとしたりしていて何を考えているかわからない。
別に、怖くない。
全然優しいけど、話しかけ難いんだ。