甘い恋には遠すぎて



貴也さんに話かけられ、適当に相槌を打ちつつ、意識は、右の一臣さんに集中してしまっている。


一臣さんは、麻由子と何か話し込んでいるようだ。会話の端々から、多分助けてもらった時の御礼って感じだ。


『……でさ、……いい?みや美ちゃん?』


はっ!!いけない!


カラオケの大音響と右ばかり気にしていた為に、貴也さんの話し聞いてなかった!!


『えっ?!』


『だからいいよね?』


笑顔で言う貴也さん。



ナニがっっ?!