甘い恋には遠すぎて



皆がナニナニ?と三人を見比べていた。


『彼女が繁華街で絡まれてたのを一臣が助けて、しばらくたってから、あそこの改札ですれ違ったんだよな?』


一臣と呼ばれた男の人は、私の向かいに座る、さっきのやる気なさ気な人。


『あぁ……。』


『で、みや美ちゃんと同じ制服着てたから、知り合いかなぁ、なんて話ししてたんだよな。』


そうなんだ……



『あんたが、みや美?』


何を考えているかわからないビー玉のような目で私を見てくる一臣さん。




『……はい。』