またね!と、莉奈が出ていき一人残された私。 莉奈の飲んでいたジュースのコップとお菓子の残骸たちを手に持ち、一階のリビングに降りる。 キツイ香水の匂いが鼻につく……ちょうどお母さんが出勤の準備中だった。洗面台に向かい念入りに化粧の最中だった。 『あっ、みや美、ご飯テーブルの上ね、チンして食べてね。』 マスカラをこれでもかってほど盛っている。 『うん。わかってる。』