甘い恋には遠すぎて



う、う〜〜ん。


まいったな……。




『ねぇ、この後二人でどっか行かない?』




カラオケが大音量なのでレイナも結構声を張って言った。




俺は思わず目が点になった。


『えぇっと……その……。』


『だって、ほら、あっち見て!!』



『!!!』


俺は、思わず絶句した。さっきまで甘い声で歌っていたはずの一臣が……