『おい、貴也!今日、放課後ヒマか?』


数学の授業中に、一臣がヒソヒソと横から話しかけてくる。


『えっ?なんで?』


俺は、問題を解く手を止めずに答えた。


『いいから、一旦帰って着替えたら、駅集合な!時間は、5時、よろしく!』


『なんだ、そりゃ?』


しっかり数学のノートの答えを盗み見た一臣は、俺の問い掛けには答えず、既に机に俯せ状態。


……寝るのかよっ!