『あらやだ、あの子、慌てて部屋片付けてるんじゃない?』 『とりあえず、ど〜ぞ、リビングでお茶でも……。』 お母さんに勧められ、私達は緊張してドキドキしながら、リビングの椅子に腰を降ろしていた。 『ねぇ、どちらが、みや美ちゃん?』 秋穂さんが、私達を見比べて尋ねてきた。 『あ……ハイ、私です。』 小さく手を挙げた。 『じゃあ、あなたが莉奈ちゃんね。』 『はい。』