『でもお前のおかげで、真相的なこと、彼女の気持ちがわかったし、俺もいい加減に前を向いてかないといけないなって気づけた。 ありがとな。』
一臣さんの、ありがとうと言う言葉に、本当に感謝の気持ちが、想いが込められているようで、思わず涙ぐんだ。
『それでさ、俺、相当な遊び人てレッテルはられてて、まぁ、事実そうだったし、それを悪いことだったとかは思わない。でもさ、その−……そういうふうに付き合ってはいけない相手っていると思うんだよ。』
ん?どういうこと?
遊びでは、付き合えない?
誰のこと……?
私の困惑した顔を真正面から見据えながら一人話しを進める。
『誰だかわかんね〜って顔してるな……ハハハ。』
『うん、わからないよ。』
『それから俺さ、ぶっちゃけ今は誰とも付き合う気ないってか、まだしばらく夏稀とのことに気持ちの整理つけるのに時間かかりそうなんだよ。』



