年明けして数日、あれから夏稀とは会っていない。


まぁ、会いに行けるわけもねぇんだけどさ。


俺の心の中は今だに自分でも言い表せない感情で一杯だった。


一度、夏稀と会ったら全てを知って納得がいくと思っていたのに、会ったら会ったでこんな状態。

矛盾してるよな。


でも……夏稀のあの態度を目の当たりにして、本能的に


−俺たちはもう二度とよりを戻す事はない−


そう感じた。


お互いの感情云々ではなく、もう過去の事……。 夏稀は、頑固で一度決めたら曲げない性格だった。


もう俺たちは二度と交わる道を進むことはない。


いつまでたっても平行線のままだ。


そうまざまざと思い知らされた気がする。