しばらく二人とも無言で歩いていた。
俺は莉奈と一緒だということを忘れてしまうくらい放心状態だった。


『あっ!!!』



いきなり莉奈が大きな声を上げた。


『な、なんだよ、ビックリするだろ〜がっ!』



少し苛々しつつ、莉奈を見ると


『いい事、考えた!!』

なにやらニコニコ顔


『なんだよ?』


どうせくだらない事なんだろうと右から左に聞き流そうとしていた。



『余りモン同士、私たち付き合うってのはどう?!』



はぁ??!俺は、あんまりに可笑しくて、思わずふきだしてしまった。


『いい考えだと思ったんだけどなぁ……。』



莉奈は何やらまだブツブツ言っていたが、彼女なりに励ましてくれたつもりなんだろうな。


ありがとうな。