随分な間の後、彼女は顔を上げ、俺の目をきちんと見据えてこう言った。
『ごめんなさい。気持ちはとても嬉しいんだけど、私は友達としてしか見れない。』
随分の間が嘘であったかのようなハッキリとした返答だった。
あらかじめ用意でもされていたかのような……。
いや、用意していたんだろう。
これまた呆気なく撃沈。 ここまで言われたら、もうどうにも出来ない。
一瞬にして俺の恋は、ピリオドを告げた。
一臣の事が好きなの？なんてもう聞く必要なんてないと思った。
けど……
『みや美ちゃんは、一臣が好きなのかな？』
やっぱり聞いてしまう俺。
みや美ちゃんは驚き、目を真ん丸にして
『ど…どうして？』
何に対するどうしてなのか？一臣を好きな事をどうして知っているのか、それともどうしてそう思うのか。
どちらにもとれたけど……
