呼び出し音がやけに長く感じられた。


このまま出ないのか?と諦めかけた時、みや美ちゃんの声が。


『もしもし?』


『あっ、もしもし貴也だけど、明けましておめでとう!』


とりあえず新年の挨拶から入ってみる。


『明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いしま〜す。』


いつもと変わらないみや美ちゃんの声。


よし、いくぞ!!


今度は、かわされることのないように慎重に…


『みや美ちゃん、あのさ、話したいことがあるんだけど、会えないかな?』


『…………。』


しばしの沈黙。焦るな俺!!


『みや美ちゃんの都合のよさそうな日で構わないから、指定して?』