甘い恋には遠すぎて



翌日、麻由子からメールがきた。


内容を読んだ私は、ビックリして思わず何度も読み返してしまった。



−夏稀さんが、みや美に会いたいと言っているから、夕方の昨日と同じ時間に喫茶店へ来てくれない?−



と。



な、な、なんなんだろう。余計な事をしたから怒られるんだろうか?


私の頭の中はパニックだった。


とにかく会いに行くしかないと腹を括り、約束の時刻に彼女を尋ねた。


彼女は、あまり時間もないからと近くのファーストフード店で話しをしましょうと場所を移した。


『今日は、わざわざごめんなさいね。』


コーヒーの湯気の向こうに夏稀さんの顔。


『いえ……大丈夫です。』


私は緊張気味に答える。

『あのね……話しっていうのはね……』


言葉を区切り区切り、夏稀さんは続ける。