そう−−


私がクリスマスイヴに一臣さんを尋ねた理由


それは夏稀さんと一臣さんと再会させる為。


自分が一臣さんを好きなのになんでそんな事をするのかって不思議?


だって……


今のこの状態じゃどう見ても私に勝ち目はない気がして。


もしも、もしもだけど一臣さんが夏稀さんに振られたりなんかしたら、少しは私の付け入る隙もあるかも?なんて。


けど、それより何より、自分が幸せになるのが一番だけど、私は自分の好きな一臣さんにも幸せになって貰いたい。


例えその相手が自分じゃなくても……。


愛してるなんて言葉を遣うにはまだ子供かもしれない。


私は、一臣さんが、大好き!!


だから夏稀さんとの事をハッキリさせて貰いたい。


もし二人が上手くいったら、辛くても悲しくてもなんとしても一臣さんを忘れようと思う。


一臣さんが幸せなら……。