夏稀らしき人物を見かけた日から、どこかに夏稀がいないか?街を歩いていてもつい目で探してしまう自分がいた。


俺の中ではもう終わっていたはずなのに……。


死んだようにとは言わないが、あれから無気力な毎日を過ごしていた。


女から誘われて気分が乗らず断り続けていた。


今日はクリスマスイヴ。

一人で過ごすなんて久しぶりだ。


あれから貴也はどうしたんだろうか?みや美とうまくいっているんだろうか?




何にもする事ねぇな……。リビングに寝そべり、テレビを見ていた。




−ピンポーーン−−




誰だ?宅急便か?






俺の予想に反して、みや美が玄関に立っていた。




『なんだ?どうした?』


今さっき、貴也とどうとか考えていたから、少しびっくりしていた俺。