『莉奈?』
呼びかけると、泣き笑いの表情で俺を見る。
『どした?』
胸元からネックレスを手繰りよせ、
『引っ掻いてみたら、剥げちゃった……へへっ……私とおんなじだ……。』
なんだか、莉奈に少しだけでも俺の言った事が伝わった様な気がして、側に寄り、ポンポンと頭を叩いた。
『アハハ……。』
莉奈はまだ泣きながら笑ってる。
『そんなもん、引っ掻きまくって、全部削ぎおとしちまえ〜〜!』
二人で笑い合いながら歩いた。
しかしタイミングが悪く、俺達が休憩しようと入る店、入る店混雑していて、お茶を飲むことも出来ない。
仕方なしに、莉奈を家に連れて帰る事にした。姉ちゃんたちもいるし←インフルエンザだけど。
莉奈もそれでも構わないというし。



