甘い恋には遠すぎて



案の定二人はホテルの入り口に辿り着いた。


ちらっと女の子の顔が……



やっぱり莉奈だ!!!



モタモタしてっと中に入られてしまう。


けど……


入り口で莉奈が入るのを渋りはじめる素振りを見せた。


それを見て俺は駆け寄った。


『おっさん、何してんだよ?俺の彼女に何か用か?』


ギロッと睨みつける。



オヤジは一瞬慌てたような顔つきになり、


『さ、さ、誘ったのはこの子だよ!!』


莉奈は、俺を見て、なんでここに?と呆然とした顔。


『そんなんど〜だっていいよ。行くぞ!!』



莉奈の腕をグッと引っ張り、オヤジから引き離す。


ヨタヨタと莉奈は何も言わず、引きずられるようについてくる。