もう俺の前から黙って消えないでくれ−−! 出口を凄い勢いで駆けぬけ、海へ。 ザクザクと砂が走りにくいが、一生懸命に走る。 が、既に俺の見た後ろ姿はなかった…… 『夏稀ぃぃぃ−−−!!』 気が付いたら、その場で大声で叫び、膝から崩れ落ちていた。 夏稀、頼むよ…… もう一度、もう一度だけ お前に会いたい−−