甘い恋には遠すぎて



エスカレーターを上り上の階へ……



『うわぁ〜〜海が見えますよ!!』


上に着くと展示室と、少し休憩が出来る、でかいベランダみたいな作りになっていた。


みや美は、さっそく手摺りに身を乗り出し、キラキラと光る波を見つめている。


『あぁ…今日はいい天気だからな。』


俺もその横に並び、海を見つめる。


『喉渇きません?何か買ってきます私。』


『あっ…俺行くよ。何がいい?』



『じゃあ、オレンジジュースで。』


小銭をゴソゴソやるみや美。



『いらねぇよ。そこにいろよ。』



近くの売店でオレンジジュースとアイスコーヒーを買いみや美の元へ戻る。


『ほらよ!』


手渡すと、ありがとうございます、いただきますとみや美は、口を付けた。